先日、「某ショッピングサイトで“自宅でラドン、トロン温泉ができる〇〇温泉の石”っていうのを売っていたんだけど、この石をお風呂に入れたらトロンのお湯になるんですよね?」というお問い合わせがありました。
その石がどのような石(商品)なのかわかりませんが、多分その”石“自体からラドンやトロンは放出されているでしょう(ガイガーカウンターで計測できるはず)。しかし、その”石“を水(お湯)に入れたところでラジウムやトリウムが水(お湯)に溶け込むことはなく、ラドンやトロンのお湯になることはないと思います。いや、溶け込まないはというのはちょっと違いますね。金属元素が水に溶け込むのには何十億年という時間がかかります。そこをふまえて考えると・・・です。
当サロンが使用している『トロン発生装置』は、戦前の理化学研究所で放射物理学の分野で活躍された飯森里安博士と畑晋博士がルーツです。この先生たちは日本の放射線化学の礎を作った方たちです。その放射能の専門家である畑晋先生がトロンだけを抽出できる装置を作りました。
数十年前、弊社前代表が畑先生にお会いした際に、次のようなお話しをしてくださったそうです。
「太平洋戦争当時の治療といえば温泉療法でした。その中で傷の治りが一番早かったのが放射能を含む温泉でした。天然のラジウムはウラン系です。ただ、ウラン系は22年間も放射能が残るので体へのリスクが考えられます。その点トリウム鉱物から出てくるトロンなら12時間で半減し、3日も経てば消滅するので基本的にリスクはありません。そこで私はトロンだけを抽出させる装置を作ったのです。なぜなら、トロンは地球上に存在する物質の中で細胞を一番活性化させる物質だからです。いまから50年後、100年後には、すべての病気を治せるようになっているかもしれませんが、いま生きている私たちのために、このトロン発生装置を作ったのです」
トロンは3つの要件を満たさないと発生しません。3つの要件とは①流速(希ガス元素になったものを取り込むため一定程度の液体の流れの速度が必要)②粒度(トリウムを含んだ砂粒の一定した大きさ)③有機酸の濃度(トロンが水やお湯には溶け込みにくいため媒体として活用する有機酸濃度)です。この3つの要素をクリアして作られたのが『畑式トロン発生装置』です。
当サロンで使用している機械は、このトロン発生装置を家庭用に小型化したものになります。小型化といっても二槽式洗濯機ほどの大きさで、オールステンレス作りのしっかりとした機械になります。
この装置のタンクにお水と有機酸を入れ8時間以上かけてトロン原液を抽出します。そして出来上がったトロン原液を浴槽に入れ、お湯で希釈し使います。
お湯(水)に溶け込んでいる放射能濃度を測定する公益社団法人があります。何年か前、そこに測定依頼を申し出たところ「金属元素が水に溶け込むわけがない。水に溶けるには何十億年もかかる」と施設長はアイソトープ手帳を示しながら懇々と説明してくれました。でも粘り強く「測定してください」とお願いし測ってもらったことがあります。測定結果はもちろん〇👌💮ちゃんとお湯にトロンが溶け込んでいました。測定してくれた担当者は首をかしげていましたけどね。
“風呂に入れるだけで温泉”石に注意|日テレNEWS NNN (ntv.co.jp)
引用元 : 青萠堂/山本幸司著『末期がんでもまず10年 元気で共存できる条件』